機会は魚群と同じだ。はまったからといって網を作ろうとするのでは間に合わぬ。
小僧に頭を下げると思うから情けないのだ。金に頭を下げるのだ。
およそ事業をするには、まず人に与えることが必要である。それは、必ず大きな利益をもたらすからである。
自信は成事の秘訣であるが、空想は敗事の源泉である。ゆえに事業は必成を期し得るものを選び、いったん始めたならば百難にたわまず勇往邁進して、必ずこれを大成しなければならぬ。
創業は大胆に、事業を受け継ぐには小心で当たれ。
よく人材技能を鑑別し、すべからく適材を適所に配すべし。
平々凡々と人の下にいるのは、死ぬこととさえ同じ。これは私の性格である。
我は東洋の男児、胸中に蓄える計画を試みること十ニ、三に過ぎず、ここに至る。命なるかな。
国家的観念をもってすべての経営事業にあたるべし。