石の上にも三年という。しかし、三年を一年で習得する努力を怠ってはならない。
たとえ平凡で小さなことでも、それを自分なりに深く噛みしめ味わえば大きな体験に匹敵します。
なんとしても二階へ上がりたい。どうしても二階へ上がろう。この熱意がハシゴを思いつかせ、階段をつくり上げる。上がっても上がらなくてもと考えている人の頭からは、決してハシゴは生まれない。
素直な心とは、他人の言葉に盲従することではない。その言葉の中にある正しさに従うことである。
物事がうまくいった時には「運がよかった」と思え。うまくいかなかった時には「自分が悪かった」と思え。
すべての人を自分より偉いと思って仕事をすれば、必ずうまくいくし、とてつもなく大きな仕事ができるものだ。
人の行うべき誰にでも与えるものはある。笑顔を与える、笑いを与える。求める活動から与える活動へ転換をはかりたい。
機会というものは真に熱意をもってことに当たれば、随所にあるものである。
無理に売るな。客の好むものも売るな。客のためになるものを売れ。
人の心は日に日に変わっていく。そして、人の境遇もまた、昨日と今日は同じではないのである。
冷静ほど、大事なことはないのである。
松下が値段を決めるのではなく、市場でお客さんが値段を決める。
いかに大をなすとも、一商人の志を忘れてはいけない。
人間には短所がたくさんある。その短所をあげつらって直すよりも、その人の長所を伸ばしてやることのほうが、人間を成長させる。
知識はなくてもいいんや。熱心ささえ誰にも負けなかったら必ず道は開ける。
商売とは、感動を与えることである。
売る前のお世辞より売った後の奉仕、これこそ永久の客を作る。
経営を預かる者は、仕事がたとえなくても、社内を沈滞させないように考えなくてはいかん。それができるかどうかが、経営者としての分かれ道。
社員が社長の意のままにならないと思われる場合でも、根気よく、誠意と熱意をもって説得すれば、やがては必ず聞いてもらえる。
人間の運命を変えようと思ったら、まず日々の習慣から変えるべし。
いくら粉飾したところで、自分の生地は誤魔化し切れない。正直こそが、処世の一番安全な道。
悩んでも悩まない、そういうように感じることができれば、人生は決して心配することはない。