渋沢栄一 名言集

目的には、理想が伴わねばならない。その理想を実現するのが、人の務めである。
事業には信用が第一である。世間の信用を得るには、世間を信用することだ。個人も同じである。自分が相手を疑いながら、自分を信用せよとは虫のいい話だ。
一人ひとりに天の使命があり、その天命を楽しんで生きることが、処世上の第一要件である。
真似をするときには、その形ではなく、その心を真似するのがよい。
個人の富はすなわち国家の富である。
たとえその事業が微々たるものであろうと、自分の利益は少額であろうと、国家必要の事業を合理的に経営すれば、心は常に楽しんで仕事にあたることができる。
人生の行路は様々で、時に善人が悪人に負けたごとく見えることもあるが、長い間の善悪の差別は確然とつくものである。
『智』『情』『意』の三者が権衡を保ち、平等に発達したものが完全の常識だと考える。
人を見て万人一様なりとするには一理ある、万人皆同じからずとするのもまた論拠がある。
世の人が元気をなくしており、社会の発展が停滞している。いままでの仕事を守って間違いなくするよりも、さらに大きな計画をして発展させ、世界と競争するのがよいのだ。
たとえその事業が微々たるものであろうと、自分の利益は少額であろうと、国家必要の事業を合理的に経営すれば、心は常に楽しんで仕事にあたることができる。
すべて物を励むには競うということが必要であって、競うから励みが生ずるのである。
金儲けを品の悪いことのように考えるのは、根本的に間違っている。しかし儲けることに熱中しすぎると、品が悪くなるのもたしかである。金儲けにも品位を忘れぬようにしたい。
その仕事が真に有望で、且つ、その人が真に信用ある人なら資本ができぬはずがない。
夢なき者は理想なし、理想なき者は信念なし、信念なき者は計画なし、計画なき者は実行なし、実行なき者は成果なし、成果なき者は幸福なし、ゆえに幸福を求むる者は夢なかるべからず。
事業には信用が第一である。世間の信用を得るには、世間を信用することだ。個人も同じである。自分が相手を疑いながら、自分を信用せよとは虫のいい話だ。信用は実に資本であって商売繁盛の根底である。
大なる立志と小さい立志と矛盾するようなことがあってはならぬ。
人は全て自主独立すべきものである。自立の精神は人への思いやりと共に人生の根本を成すものである。