社会の利益を増進しようと思い込んでいる場合よりも、自分自身の利益を追求する方が、はるかに有効に社会の利益を増進することがしばしばある。
最小の労力をもって最大の欲望を満たすことが、人間の経済行為の基礎原理である。
科学は熱狂や迷信の毒に対する素晴らしい解毒剤である。
国家を最下級の野蛮状態から最高度の富裕に達せしめるには、平和と軽い税金と、正義の寛大な執行の他に不可欠なものはほとんどない。
健康で、借金がなくて、しっかりした意識があるという幸福以外に、いったい何が必要だというのだ。
大道のそばでひなたぼっこをしている乞食の有する安心感は、もろもろの王様が欲しても得られないものである。
慈善は婦人の徳、寛大は男子の徳。
水ほど役に立つものはないが、水では何も買えない。反対にダイヤモンドそれ自体は何の使用価値も持たないが、交換すると相当の量のものを手に入れることができる。
人間とは取引をする動物なり。犬は骨を交換せず。
労働の賃金は勤勉への奨励であって、
勤勉とは他のすべての人間の資質のように、
それが受ける奨励に比例して進歩するのである
もともと荷物かつぎの人と哲学者とは、番犬と猟犬ほどにも違わない。両者の間に深淵を開いたのは「分業」である。
あらゆるものの真価は、それを獲得するための苦労と困難である。
群衆の一員でいることは、まったく気楽なことだ。
利己心の発揮は見えざる手を通じて社会の利益を増大させる。
世の中のために働いていると言っている人間で、本当に世の中のために働いている人間を見たことはない。