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樹木希林の言葉・名言

芝居には興味なかったけど、(文学座は)文化の最先端にいられたというか。その次代の一番キラキラ輝いているものに接触できたんだなと。もちろん後から思えばですけどね。(2008年12月)

主役と脇役の感覚は、ただ、こんなにせりふが多いのに、こんなギャラじゃなぁって程度でさ(笑)。でも、私はどんなことがあっても流れに逆らわないっていうのが、人から見て私がこわいなと思うのかなぁ、とも思うんです。どんな流れになっても、ああ、そうですかっていうふうに。(1985年5月)

セリフがなくて、それこそ後ろを役だけでも、私は全然堕ちたっていう感じがないの。あれがひとつの、私の強さかなと思って。(1985年5月)

朝のテレビ小説なんて、私ラみたいな雑な、暇な、二流の役者がやるもんだ、と思ってましたから。(1987年7月)

私はね、こういうふうな役者になりたいと思ったことないのね。ダメだって言われたらいつでも「さよなら〜」って。引退して下さいって言われたら、「あ、わかりました」(笑)。それは格好いいように見えるけど、実は目指すものが何もないのよ。未だに女優の仕事が合ってないな、というのを抱えてるの。(2008年7月)

(私の芝居の)ゆとりはどういうところから出ているかと言いますと、不動産をひとつもっているからではないでしょうか。いつ仕事がダメになっても、家賃収入があるからいいや、と思ってやっているからだと思います。私は、芸能界に入ったときから喧嘩っ早くて、これは夫の比ではないんです。だからいつか食いっぱぐれるかもしれないと思って、ほかに生活の基盤だけは確保しておこうと。それが今日まで続いているというのが、偽らざる真実です。(2007年1月)

私はお仕事で関わっている人達を、自分も含めて俯瞰で見るようにしているんです。そうすると自分がその場でどんな芝居をするべきかがとてもよくわかる。初めてこの世界に入った時に、俯瞰で見ることを覚え、どんな仕事でもこれができれば、生き残れるなと感じましたね。(2002年8月)

まったくお門違いなこだわり方をしている役者さんがいると、どうしても「何やってんの、あんた」って、ズバッと言っちゃうんですよ。それがどうもあまりに的を射ているものだから、傷つくらしいんですよね。的外れだと頓着しないんだろうけど、それでへこたれて役者辞めようなんて思っちゃう人もいるようで。今は会う人ごとに、昔のことを謝って歩いている人生ですよ(笑)。(2002年8月)

私は”あまのじゃく”なところがあって、みなさんがおやりにならないのなら、やらせていただきます、といった感じでお引き受けしたのが、CMに出演したそもそものきっかけだったんです。だから最初は、いろいろなことを言われました。けれども、やってみたらこれが私の性に合っていたんですよ。(2003年3月)

「これは、どうなの?」と言うよりも「とにかく、やってみましょうか」。がんばらないというか。そうしたら、好感度1位でしょ?(笑)他人におまかせがいちばんなのね。(2003年3月)

芝居の面白さって何かをやった時じゃないの。それをやった時に反応する人の顔が面白いのよ。(2015年6月)

役者って、人間の裏っ側や中っ側を覗くようなことがないと長く続かない仕事だと思うわ。(2015年6月)

芝居をする上で、何がいちばん難しいかっていうと、お茶を飲むとか水を汲むとか、そういう日常生活の一コマを演じることなんです。(2016年6月)

役者は当たり前の生活をし、当たり前の人たちと付き合い、普通にいることが基本。私は普通に電車に乗るし、Suicaも持ってますよ。(2018年6月)