樹木希林の言葉・語録・名言(生きること)

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樹木希林の名言集
樹木希林の言葉・名言

年をとってパワーがなくなる。病気になる。言葉で言うといやらしいけど、これは神の賜物、贈りものだと思います。終わりが見えてくるという安心感があります。
(2008年7月)

年を取ったら、みんなもっと楽に生きたらいいんじゃないですか。求めすぎない。欲なんてきりなくあるんですから。足るを知るではないけれど、自分の身の丈にあったレベルで、そのくらいでよしとするのも人生です。
(2008年7月)

もともとケチだということもありますけど、一度使い始めたら、それをできるかぎり活かして、最後まで使い切って終了させたいんです。「始末」ですね。
(2015年7月)

モノを持たない、買わないという生活は、いいですよ。部屋がスッキリして、掃除も簡単。暮らしがシンプルだと、気持ちもいつもせいせいとしていられます。
(2015年7月)

下着はゆるゆるのがいいの。だから私の下着はみんな前が開いてるの(笑)。
(2016年5月)

着飾っても甲斐がないし、光りものも興味がない。それより住むところを気持ちよくしたいなぁって。
(2016年6月)

若い頃は安物買いの銭失いだったんですよ。でも、モノがあるとモノに追いかけられます。持たなければどれだけ頭がスッキリするか。
(2016年6月)

人生なんて自分の思い描いた通りにならなくて当たり前。私自身は、人生を嘆いたり、幸せについておおげさに考えることもないんです。いつも「人生、上出来だわ」と思っていて、物事がうまくいかないときは「自分が未熟だったのよ」でおしまい。
(2016年6月)

お金や地位や名声もなくて、傍からは地味でつまらない人生に見えたとしても、本人が本当に好きなことができていて「ああ、幸せだなぁ」と思っていれば、その人の人生はキラキラ輝いてますよ。
(2016年6月)

私に縁のあった人達、皆キラキラしてほしい、頂戴した生命を生かしてほしい、おこがましいけど、人を生かすってことに執着しはじめたんです。
(1988年11月)

新しいマネージャーはつけないことにしたんです。前のマネージャーに対して申し訳ないという愛情が、一つにはあります。もう一つは、長い歴史もスッと切って、自分本位の執着を断ち切って、自分の周りを整理していこう、とね。
(1988年11月)

人と添ってみるということは、絶対に人間には必要だと思うんです。それは子供でなくても夫でなくてもお手伝いさんでも親でもなんでもいい。人の人生に、人の命にどれだけ自分が多く添えるかという、その体験の豊富さが、いい役者かそうでないかというふうに思うんですよね。
(1987年1月)

離婚も結婚もいろいろあるでしょうけれども、それなりに一生懸命やって、傷ついたり、うれしかったりしている人たちは、やっぱり会ってすてきですよね。適当に女優というところであくらかいてる人は、やっぱりすてきじゃないですね。それはもう、私、どの世界でも一緒だと思うのよ。
(1985年5月)

何人かの人間とつきあって、その人が死ぬときに「あいつ、やさしい人間だったな」と思ってもらえるような、そういう添い方をそれぞれにしていきたいなというのが私の理想なのね。そういうふうになっていったときに、すごく色っぽい女になるだろうなと思うんですよね。

不器量であるために、他人が私に関心を寄せないから、こっちが自由に人を判断できる。今日まで、いろんな男の人との出会いがあって、中には、うーん、ねぇっていうのもありますけれど(笑)、それも含めて納得しているんですね。不器量のトクな点だなぁと。
(1988年3月)

勘違いしたまんま一生を送り切れれば、それもまた幸せではあるけれど、どこかで気づかなければいられなくなる。人生は多分、そういうものだと思うのよ。
(2016年5月)

私は全てのものに対して、絶対こうでなければいけないという鉄則はないと思ってるんです。たとえば私の顔。これはミスして出てきちゃったわけですよ(笑)。……その中で私がこうして生き残れているのは、ミスを活かそうとしてきたからじゃないかと思いますね。
(2002年8月)

私は職人という言葉が好きなんです。……職人と芸術家の違いって「これで採算がとれるか」を考えるかどうかだと思うんです。
(2002年8月)

60歳を過ぎたら60歳を過ぎたなりの、何かいい意味での人間の美しさっていうのがあるような気がするんです。そういうふうに年をとっていけたらいいんじゃないかなって、それが実感なんですね。
(2007年1月)

人が集中するところに私は興味がなかったりするものですから、人は私に対して見抜きにくいんですね。
(1985年5月)

私のことを怖いという人もいるみたいだけど、それは私に欲というものがないからでしょう。欲や執着があると、それが弱みになって、人がつけこみやすくなる。そうじゃない人間だから怖いと思われてしまうのね。
(2015年6月)

私は女優の仕事にも、別に執着があるわけじゃないの。それよりもまず、人としてどう生きるかが大事。だから普通に生きてますよ。掃除もするし洗濯もする。普段から特別、役作りというのもしません。現場で扮装をしたら勝手にその役の気持ちに入り込んでしまう。私の場合、女優業ってそれくらいのことなの。
(2015年6月)

 

アンチエイジングというのもどうかと思います。年齢に沿って生きていく、その生き方を、自分で見つけていくしかないでしょう。100歳まで長生きしたいという風潮も、どうなのかしらねぇ。自分が楽しむためなのだろうか、と考えちゃいますね。
(2015年6月)

子供の声を楽しいと思わないなんて、いつから日本はこんな国になったのかなぁ、寂しいなぁ。
(2015年6月)

このあと、2ページ、3ページまでありますのでお楽しみ下さい。

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(出典元:『一切なりゆき』〜樹木希林のことば〜)