樹木希林の言葉・語録・名言(家族について)
樹木希林の言葉・語録・名言(仕事)
樹木希林の言葉・語録・名言(生きること)
樹木希林の言葉・語録・名言(病について)
樹木希林の名言集
おごらず、人と比べず、面白がって、平気に生きればいい。
「死をどう思いますか」なんて聞かれたって、死んだことないからわからないのよ。
私の話で救われる人がいるって? それは依存症というものよ、あなた。自分で考えてよ。
死はいつか来るものではなく、いつでも来るものなの、私の場合。全身がんですから。だから仕事も先の約束はしない。
(取材にくるとき)手土産は絶対に持ってこないでって、言ったけれど、それも毎回必死よ。「くれないで」って。だってお菓子を持ってこられたら、放送しを開いて、箱を開けて、それをまた畳んで資源ごみに出してって。すごく手間じゃない。私は自分が食べたいケーキがあったら買いに行って、「箱はいりません」ってティッシュに包んで帰るの。
病気をしてから、いつ逝ってもいいように、自分の周りを身軽にしておきたいという思いが強くなったのはあるわね。
面白いわよねぇ、世の中って。「老後がどう」「死はどう」って、頭の中でこねくりまわす世界よりもはるかに大きくて。予想外の連続よね。楽しむのではなくて、面白がることよ。楽しむというのは客観的でしょう。中に入って面白がるの。面白がらなきゃ、やってけないもの、この世の中。
仕事で一番好きな瞬間はどんなときかって?ギャラの交渉をしているときよ。女優本人に直接金額を言わないといけないもんだから、みんな困っちゃうの。面白いわよぉ。
自分の顔に飽きたの。是枝監督の作品に出るのも、これが最後だと思ったから提案したわけ。私ももう後期高齢者で、店じまいを考えないといけない時期ですから。
(「万引き家族」の役で入れ歯を外したことに)
人間が老いていく、壊れていく姿というのも見せたかった。高齢者と生活する人も少なくなって、今はそういうのをみんな知らないでしょう?
チョイ役がまた大好きだったの。ギャラが一緒なのよ。たくさん出ても、チョイ役でも。チョイ役をたくさんもらったほうが家のローンを返すのに効率がいいわけ。顔が売れたいわけでも、名前が売れたいわけでもないからなんの躊躇もなかった。名前なんか売っちゃうくらいだから。
小さなことの積み重ねが、映画のなかの「日常」にリアリティを加えていく。でも、それは普段からいろいろ見ていないとできない。現場でいきなり思いつくものでないのよ。役者は当たり前の生活をし、当たり前の人たちと付き合い、普通にいることが基本。私は普通に電車に乗るし、Suica(すいか)も持ってますよ。
「老い」への不安もなにも、私はもともと小さいときからキラキラした希望や期待のある子でなかった。なにかを目指して頑張るというのもなかったわねぇ。それに私は人と比較しないのよ。それを武器にしてきた。
全体をパット見てつかむ、俯瞰でものを見る癖は普段からついているわね。それがないと役を演じられないのよ。
おばあさん役をやったのは31歳のときだったわけ。外見は老人を真似たけれど、心の中は30代のまま演じた。実際に70代になってみてどうかっていうと、全く同じ。何も変わらない。精神的な成熟なんてないわね。
私は美人女優の系列に一度も入ったことがなくて、ブスの代名詞みたいな感じ。だから人に見られるという感覚も一切なかった。
55年も役者をやっちゃったけど、今となってみれば、おかげさまで上出来の人生だったなと思う。
病気をしないのが、健康でいることが良いものであるけれども、悪いものの中に見えてくるものがある。健康であるがゆえに見えないものがある。
一人の人間として、ひっそりと逝きたいのよ
病を悪、健康を善とするだけなら、こんなつまらない人生はないわよ(笑)
自分にとって具体的に不本意なことをしてくる存在を師として先生として受け止める
欲や執着があると、それが弱みになって、人がつけこみやすくなる
老いてから別れるのはもったいないわよ
生きるというのは、いろんなところをくぐり抜けて、どう墓穴に入るかという道
自分の最後だけは、きちんとシンプルに始末すること、それが最終目標かしら
「いつかは死ぬ」じゃなくて「いつでも死ぬ」という感覚なんです
いまなら自信を持ってこう言えます。
今日までの人生、
上出来でございました。
これにて、おいとまいたします
老いるということは、しわも増える、目も悪くなる、歯も抜ける。腰も曲がるのよ。頭もボケるのよ。それで、ちゃんと死んでいくのよ。ねぇ…何が不満なの?どうしたいの?
「死ぬといぐらい好きにさせてよ」なんて、だから思ったことないのよ。普段から好きにしているから
雑誌の表紙とか、なんでみなあん出たがるのかしら?私は全然出たくないのよ。人に見られたくないの
ただの成り行き。義理だけで「やります」って言っているうちにここまで来ちゃっただけよ
(恥ずかしがりやなのに、なぜ俳優を続けてこられたかのインタビューの答え)